古代日本のセダムの夢を今に・・・ ~万葉の歌枕-有磯海を、忍者ハットリくん列車が走る!~
カテゴリー:セダム タグ:グリーンビズ, セダム 2015年02月23日
冬はつとめて。2月の日曜日の早朝、海べりの温泉の窓越しからの景色です。
ここは万葉人・平安貴族が歌に詠んだ海の荒磯=有磯海。
天気が良いと能登半島を見遥かし、立山連峰の三千m級の山並みが海に浮かびます。
残念ながら、今日は見えません。
♪・・・ 能登の岬よ あゝ日本海 なまり色した あゝ日本海 (歌:北島三郎)
≪越の有磯海の冬-能登半島を望む≫
万葉・平安から芭蕉と、詠み人が育んできた風景、イメージ
が生み出した幻想の海。
今でいう、バーチャル・リアリティ=仮想空間でしょうか?
八世紀天平時代、越中守であった大伴家持が馬上で疾駆
したであろう有磯の波打ち際を、当世は忍者ハットリくん列車
が走り抜けていきます。
カンゾウ・シンゾウそして獅子丸も、ニンニン、走り抜けます。
無灌水型屋上緑化システム「グリーンビズ-G」には、成長期・停滞期が異なる基本植物4種を配し
日本原生種のセダム3種が使用されています。—タイトゴメ、ツルマンネングサ、キリンソウ—
万葉集にも、玉緒(ミセバヤ)と呼ばれるセダムが歌われているとか・・・。
種類こそ違いますが、今でも、日本海の断崖の岩場にはタイトゴメやキリンソウ、金沢市を流れる
犀川などの河川敷にはツルマンネングサが、そこかしこに自生しています。
こうした古代と現代に共通した風景に、思いを至らすと、・・・ロマンが広がります。
右の写真は、「グリーンビズ-G」を持ち運びやすいように
左右に大きな葉がキリンソウ、卵形の葉がタイトゴメ、
ツルマンネンは冬のため葉を落としています。
場所は浴室、その湿気を浴び、皆、玉のような水をまとい
活き活きとしています。
水気を含み、なんとなく幸せそうに見えます。