京都・洛東逍遥、そして丹後紀行・・・大江山 いくの野の道の遠ければ(1)
カテゴリー:その他 タグ:セダム, その他 2016年05月23日
風薫る五月、青葉が目に染み入る季節です。
弊社の無灌水型屋上緑化「グリーンビズ-G」にも爽やかな新芽の息吹を感じる頃です。
♪ 紅萌ゆる丘の花 早緑匂う岸の色
都の花に嘯けば 月こそかかれ吉田山 (旧制三高 逍遥の歌)
先週末は所用で京都に。 金沢から往路は湖東ルート、帰路は舞鶴・若狭ルートでの小旅行。
巡る東山三十六峰、初夏の眩い光と新緑が映えます。
祇園八坂・円山公園、ねねの道から高台寺・清水二年坂・三年坂は、本邦・異邦の人々が押しも切らずにお祭りのような賑わい。
あら、″ねねの道″から北方の祇園方面には、祇園祭の鉾のような建物。
大雲院祇園閣、別名は銅閣。かの大倉財閥の大倉喜八郎男爵が、「京都に金閣・銀閣があるなら、銅閣があっても・・・。」として、
昭和初年に建てた旧別邸だそうで、碧空に突き刺さるかのような鉾の風情。
《ねねの道》 《祇園閣・銅閣》 《天の橋立》
帰路は日本海ルート、ちょっと「日本三景」天橋立に寄り道。
広島の厳島、宮城の松島、これで日本三景は踏破です。
***** ちょっと一服 ~ 宮津懐石「山音」にて(1)~ *****
丹波・丹後にまたがる大江山。 その山間に宮津懐石「山音」(やまね)。
予約がなかなか取れないお店のようですが、縁者の所縁で参席します。
玄関に入ると早速、朴の生け木でお出迎え。
あの朴葉味噌・朴葉焼きや下駄の歯の材料、花言葉は「誠意ある友情」とか。
懐石を頂く食前、山椒・陳皮・茴香の煎じて混合したお茶が。
漢方では、整腸・健胃・去痰・鎮静の効能があるらしく、五臓六腑が浄化・活性化するような気がします。
《山音・玄関》朴の生け木
まずは八寸。
右は、季節のジュンサイに雲丹を薄口出汁に浮かべた器、中央はタコと胡瓜の黄身酢和え、左はタコ卵そぼろの煮寄せ。 初夏の陽光の中、一陣の風が通り抜けたような気がします。
お酒のリストは横に見やりつつ、アルコール・フリーのビールで我慢。
向付というのでしょうか、お刺身は。
右から、宮津湾の鱧(はも)湯引き・真鯛、そして内海(阿蘇の海?)のトリガイ。
鱧は骨が厚いらしく野趣ある食感、少し出汁が施してあるのかと思える梅肉だれで頂きます。
舌に感じた酸っぱさは、全く抵抗感がありません。
この梅肉だれは真鯛につけても相性がいいのか、十分いけました。
そしてトリガイ。珍しいヒモ付きで、プリッとした弾力性のある身に磯の香が十分楽しめます。
それにしても大きい!!! 貝殻を見せてもらいました。 でかぁ~!!!
① 《八寸–三品》 ② 《向付–お刺身》 ③《お刺身》トリ貝の殻・・でかぁ!
次は椀物から・・・。
~~~ 次回(2)に続く ~~~