京都・洛東逍遥、そして丹後紀行・・・大江山 いくの野の道の遠ければ(2)
カテゴリー:その他 タグ:セダム, その他 2016年05月24日
「天の橋立」は京都府宮津市にあり、約3キロの細長い松林が南から北へと伸びています。
そもそも国生みの神イザナギノミコトは、天にかけた梯子を海に倒してしまい、できたのはこの景観。
天橋立を中央として、東は宮津湾、西を阿蘇の海(内海)というそうですが、確かに海から天に
この橋立の全貌は、天橋立ビューランド山上から。
ロープウエイorリフトでの往復は430円。
リフトから眼下に見下ろす「天橋立」、その下には屋上緑化「グリーンビズ-G」では、
北陸新幹線・白山車両基地でも植栽したシバザクラ。
山上からの景色もさることながら、橋立には約3キロ弱の松並木。
天気も良く白砂青松の地には、潮の香りと共に心地よい風が吹きわたります。
《山上ロープウエイ》
シバザクラの植栽
歩いて片道小一時間、自転車を借りて約20分。 愛車名は「和泉式部号」、往復400円。
羽衣の松・夫婦松・芭蕉の松、岩見重太郎仇討ちの場、などなど。 所々に謂れのありそうな旧跡。
進んで約5分、海に囲まれているにもかかわらず塩を含まない真水が湧き出す「磯清水」。
古来より不思議な名水「長寿の霊泉」として有名であり、日本名水百選とか。
《天橋立・松並木》 《天橋立・磯清水》
北の果てには、丹後一宮「元伊勢・籠(この)神社」。
伊勢神宮が造宮されるずっと以前から天照大神が祀られ、本殿も伊勢神宮と同じ神明造となっています。
最近発表された言語学者の論文によると、ポリネシア系言語では「大きな船」
を意味するそうで、そこからの文化的伝播があったのではといわれています。
宮司さんの御名は「海部(あまべ)」さん。
やはり海にちなむお名前で、当代で八十二代目、伝わる系図は国宝とか。
“この”は、 コノ ← コヌ ← カヌー、からの転訛かもしれません。
《六芒星》
またこの神社の古い神紋は、「ダビデの星」とよばれてイスラエル国旗にもある
六芒星(ろくぼうせい)。
ミステリアスな要素がありそうです。
***** もう少し一服 ~ 宮津懐石「山音」にて(2)~ *****
お刺身に続いて碗物。
薄味の昆布仕立てのすまし汁には、宮津湾から揚がった太刀魚、更にその中にはトロリとした蓬餅。
太刀魚に添えられた山椒の葉が、薫り高くすましと魚のお味を刺激し、食をそそります。
焼物は、越中富山のサクラマス。
ソラマメとモヅクを添えて、酢橘をかけて。
ほどほどの塩気に、川魚独特の癖もなく上品な仕上がり。
お塩にもこだわりがあるようです。
やはりここは、吟醸酒あたりでクイッといきたいところを、ノンアルコール・ビールでまた我慢。
③ 《碗物-太刀魚・蓬餅・葉山椒》 ④ 《焼物:サクラマス》
~~~ 次回(3)に続く ~~~