お江戸今昔 ~ 町屋から山吹の里、両国広小路界隈に ~ グリーンビズは何処に・・・?
旧暦では七夕にかけて「文月」、英語ではユリウス・カエサルの生まれ月にかけてJULY、
7月となりました。
この月は、4日のアメリカ独立記念日、14日のフランス革命記念日(往年の世代には、
「パリ祭」とした方が通りいいかも・・・)など、世界史的に熱い事件が目白押しです。
全く関係ありませんが、今回のお江戸漫歩は名立たる下町、町屋を出発します。
“町屋はいい町や。”
うろ覚えながら約15年前の京成電鉄のキャッチコピーだったか、このフレーズ、ベタな
文言が嫌みなく伝わるのが町屋。
《都営荒川線-町屋駅前》 《荒川線車内の広告~町屋のお店》
※どぜう・なまず・くじら、ナント、迫力三点セットの店!
この荒川線に乗って、一先ず大塚で御用を、さらに奥の西早稲田に向かいました。
学習院下を過ぎると “面影橋“というなんとも抒情的な名前の都電の停留場がありました。
神田川にかかるこの橋の由来書をみると、平安の貴公子・在原業平 が川面で姿見をしたとか、
諸説があるらしいですが、実に綺麗な名前です。
《面影橋上から神田川》
《山吹の里—歌碑—》
また偶然ながら、面影橋のたもとでは有名な、
七重八重 花は咲けども山吹の 実のひとつだに無きぞ 悲しき
の歌碑を見つけました。
一応の由来口上: 江戸城を築いた太田道灌が鷹狩りに出かけた際に雨に合い、近くのうらびれた農家で
雨具として蓑を借りようとしたところ、少女は無言で山吹の花を差し出した。
道灌はその無礼さに怒ったものの、後に古歌を踏まえて「実の」と「蓑」との掛詞を知り、
己の無学を恥じて歌道に励んだ、とも。
「山吹の里」の比定地は、関東各地にあるらしいのですが、今日はここで思いを馳せることにします。
JR浅草橋駅を降りると、さすが人形の町。
ウインドウ越しには、こうしたおもしろい
武者人形がありました。
かっこいい!!
《ダースベイダー武者人形》
そしていろんな浮世絵にも登場する、江戸の粋、柳橋を通って両国広小路に。
隅田川のこちら西は武蔵国、東の向岸は下総国、この両国をまたいだ橋が両国橋。
近くには、日本三大問屋街「馬喰町」や七味唐辛子で有名な「薬研掘」、今回は素通り。
ご紹介は別の機会に移して、一先ずは筆を置きます。
《向こう側には柳橋を望む》 《両国広小路から両国橋をみる》