涼秋に品質検査――無灌水型緑化基盤の小宇宙を想う―― 金沢市大野 醤油蔵から・・・
カテゴリー:セダム, 屋上緑化 タグ:グリーンビズ, セダム, 屋上緑化, 施工例 2016年08月25日
今年8月23日は二十四節気の処暑、暑さが収まり秋に近づく頃。
いづれの處(ところ)よりか秋風至る 蕭蕭(しょうしょう)として雁群を送る
残暑も今しばらくの辛抱です。 皆さま、ご自愛ください。
先日、緑化基盤の社内検査を行いました。
いろいろな項目を設定し、品質特性・品質標準を維持しているかどうかの定時検査、一部をご紹介。
先ず生育圃場内の雑草・病害虫・異物の有無などを確認します。
そして緑被率検査。 500㎜×500㎜を縦横100㎜毎に25区画に分けた方形枠を使い、随所の被度・
群度を測定していきます。
《生産圃場》 《緑被率検査》
生育中の緑化基盤 緑被率は各区画80%以上
更に緑化基盤500㎜×500㎜―5枚を無作為に抽出、基盤の寸法・厚、土壌厚、緑化基盤(半湿潤)
の重量を計測します。
また緑化基盤「グリーンビズ-G」の土壌の質量・比重、マルチテスターによってpH(水素イオン濃度)・
EC(電気伝導度)を計測します。
人間に例えると、pH(酸性~アルカリ性)は体温、ECは血圧(土壌溶液中の肥料分)。。
《緑化基盤・質量検査》 《pH・EC検査》
湿潤重量10.8㎏/枚 ㏗6.56―弱酸性
お蔭様で、他の試験も含めて、基準値を満たす良好な結果と相成りました。
透水層・保水層・排水層を兼ね、珪藻土・鋳鉄スラグ・活性汚泥・粘土からなる保水セラミックス基盤、
これに土壌・セダム各種。
互いに独立し構成された小宇宙が一体化した植栽基盤は、まさにライプニッツ単子論の説く予定調和に
至っているかのようです。
・・・金沢市大野 醤油蔵から・・・
江戸時代からの北前船の寄港地として、古い町並みの残る金沢市大野。
銚子・野田・小豆島・龍野に加えて、日本の醤油五大生産地とされています。
ここ大野のヤマト醤油には、ギャラリーがあり、時間毎にミニ・ツアーで糀・麹(こうじ)文化の紹介から
無濾過醤油・味噌の販売など、醤油の醸造プロセスと共にわかりやすく説明しています。
あったかご飯に醤(ひしほ)をかけるだけで、たいそうなご馳走、逸品です。
思えば昔、海外出張のフィレンツエで肉に飽きたので、お店に隠れて自慢のステーキに持参の醤油をかけたら
ブリ照焼になりました。 (その節はスミマセン。)
《ヤマト醤油蔵》 《船着場―古のプラットホーム》 《醤油蔵の天水桶》
粋な板塀、見越しの松
ギャラリー横には、醤油ソフト・玄米ソフトの販売。
ソフトクリームに醤油をかけると、アラ不思議、上質のキャラメルのような風味になります。
今日8月25日は、「即席ラーメン記念日」。
即席ラーメンとは関係ありませんが、近くの大野湊食堂。
ご主人は中谷美紀主演の映画「しあわせのかほり」の監修、その舞台、ただお店のオープンは上映後とか。
スープ、餃子にはヤマト醤油。 サービスのお惣菜は絶品、無料は有難くももったいない。
ご主人の一説、「繊細だから醤油が暴れないように調理する。」・・・ 醤油の薫りがしっかり映えます。
《アイスにかける醤油》 《大野湊食堂―醤油ラーメン》
向かいの金沢港に目を起せば、イタリア船籍の豪華客船「コスタ・ビクトリア」が停泊。
全長253m・総トン数75,200t― 最近話題の戦艦「大和」・「武蔵」とほぼ同じ。 大きい!
《コスタ・ビクトリア号》 《スズメの雨宿り)
そして急な夕立、近くの軒端に目をやると、・・・チュチュンガチュン スズメが八羽 止まってた ・・・
可愛く寄せ合いながら雨を凌いでます。 小さい!! (ヨイヨイヨイ オットットット)
今回の緑化ブログは、金沢市大野からの中継でお届けしました。